貧困層からのリーダー育成事業
対象地域
フィリピン:セブ州セブ市
背景
セブ島では目覚ましい経済成長の一方で、貧富の格差が拡大している。さらに、限られた富裕層に有利な法律やシステムが多く存在し、貧困層の生活が改善されることはなく、世代を越えた貧困の連鎖が続いている。貧困層の子どもたちは、学用品や制服が買えない、ご飯が食べられないなど様々な理由で、学校に行くことすらできない。一方、富裕層の子どもたちは恵まれた環境において教育を受けているため、公立学校に通う貧困層の子どもたちが優秀な学校へ進学できない。これらの問題を解決するためには、貧困の苦しみを知る人々がリーダーとなり、この国の法律やシステムを構築していく必要がある。実施団体は、貧困層の教育に対する親の理解を充分に得られた奨学生48名に対し、小学生から大学卒業までの間、昼食支援・学用品支援・奨学金給与・医療支援、学習支援(放課後授業と休日特別授業)等を行っている。
本事業では、下記活動に取り組む。
目的
貧困層の子どもたちが高等教育まで受け、社会に出て体制を変えていく一員となるように、育成していくことが、この事業の目的である。最終的に、すべての子どもたちに学ぶ権利と、職業選択の権利が与えられるよう、この国を改革するリーダーを育成していく。
事業内容
1. 奨学生の新規採用
2. 奨学生のオンライン学習サポート
3. 大学生の学費・生活費の支給
4. コロナ禍で困窮する貧困地域の緊急支援