南インド スラム街の幼稚園教育設備拡充プロジェクト
対象地域
インド:タミルナド州チェンナイ市
背景
事業対象地では、幼児教育を受けて基礎的な知識や規則正しい生活習慣を備えていなければ、公立小学校に入学することができない。対象地域のスラム街にある「ニルマラ・ニラヤム幼稚園」(園児数:95人)は、35年前からスラム街の子どもに2年間の就学前教育を提供しており、現在では卒園する児童全員が小学校に入学している。就学前教育のほか、親への教育(子育て、保健衛生、貯蓄活動など)にも熱心である。
2015年にタミルナドゥ州では私立の教育機関の政府への登録が義務化されたが、同幼稚園は衛生設備の不備によって認可が下りていない。施設の老朽化も進んでおり、政府登録認可を受けるためには改修が急務である。そこで、本事業では、トイレと保育室の改修および教材(図書・教育玩具)と教育設備の設置を実施し、政府認可と運営継続を目指す。
目的
主にトイレと保育室の改修、幼児教育の場としてふさわしい図書、教育玩具、知育教育設備の設置などを実施することで、幼稚園登録に必要条件を満たす設備を整えることで、幼稚園としての政府の認可を得て、今後も継続していくことを目的とする。
事業内容
1.園舎の設備拡充(男女別トイレ・幼児用洗面所の設置、教室のパーティーション設置)
2.教材の拡充(図書、お絵かき用の文具、知育玩具)