子どもの権利促進プロジェクト
対象地域
カンボジア：コンポントム州バラン郡、サンボー郡
背景
事業対象地域のコンポントム州は教育が浸透しておらず、社会で生きる上での基本的な知識が不足している。本事業の対象となる人々のほとんどは世帯日収が2〜5ドルほどで、大人の約1割しかクメール語の読み書きができない。村でトイレのある家庭は3割程度である。子どもの5人に1人は小学校を卒業しておらず、ほとんどの女子は高等教育が受けられない。本事業では、現地NGOと協力して地域で子どもが守られる環境づくりを目指す。
目的
子どもの権利が守られていない状況がどのような問題を招くのか、なぜいけないのかを自ら考えることで、主体的に生活環境を変えていこうとする意識を地域全体で持っている状態を目指す。
事業内容
1．地方委員会（CCWC：Commune Committee For Women And Children、メンバー60人）の月例会合
地区長や村長、女性リーダーで構成される委員会のメンバーが子どもの権利保護に対応するための能力を強化。
2．親グループ・子どもグループ（メンバー107人）への知識の提供
月1回の会合において、子どもの権利や出稼ぎの危険性、人身取引のリスクなどについての知識の定着や解決能力の強化を図る（現地カウンターパートが3ヶ月に最低1回会合に出席してサポート）。・CCWCから各グループに知識の定着や問題の重大性の認知を促進するミーティングを開催。
3．貯金会による貯金・融資（現在3グループ・メンバー80人、年度内に新規5グループ設立予定、月1回会合）
4. 幼稚園クラス（70人）
ボランティアの先生を雇い入れ、週5日学習プログラムを提供している。運営はCCWCと協力して行われ、先生が必要とする教材を支給する。
5. 小学校の教材支援
学校教員の指導教材等（チョーク、色ペン、紙など）を提供する。
