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バングラデシュ・シレット 教師トレーニングフォローアップ事業

特定非営利活動法人 ESAアジア教育支援の会

対象地域

バングラデシュ:シレット管区ムングラ村、カラグール村、ゴワバリ村

背景

19世紀後半に植民地支配をしていたイギリスが紅茶農園を開拓するために、労働者としてネパールやインドの山から貧しい少数民族がシレットに連れてこられ、現在もその末裔が農園で働いている。茶園労働者として茶摘みができるのは、家族で1人、母親に限られており、1日中働いても100円程度の給料しかもらえず生活は困窮している。日々の食事もやっとだが、何の教育も受けてこなかった彼らはその村で生活する以外の道はない。

2004年から、実施団体はこの紅茶農園にある3つの村において、子どもたちが将来に夢を持ち、人間らしい生活を送ってほしいとの思いから、彼らの宗教や文化、慣習を尊重した教育ができるよう、学校を建設し、村出身の先生を雇用し、学校運営を開始した。当初、子どもたちの進学率が極めて低く、進級すら難しかった。

教師たちが、教師としての訓練を受けてこなかったことが原因ではないかと考え、2013年2月より、今井基金から助成を受け、教師育成トレーニングを開始した(今井基金からの助成は2012年度のみ)。それ以降、現地カウンターパート主導で毎年1〜2回、バングラデシュ人トレーナーのよる教師トレーニングを実施している。子どもたちへの指導法や、その年度の学習指導要領について学べる研修は、教師からも大変好評で、研修の継続を望む声が上がっている。また同時に教師向け研修旅行の実施や長期研修など、自らの知識や見聞を広げたいとの希望も出てきた。この結果、毎年ほぼ100%、5年生の子どもたちが中学に進学できるようになった。しかしまだ、幼稚園クラス(KG)に入学した子どもたち全員が最終学年まで到達するには至らず、今後、更なる教師の質的向上など、課題が多い。

そこで本事業では、過去3年の研修を振り返り、トレーナーの適性、教師のスキルや学校運営の評価を行うとともに、新規研修科目の増加や研修旅行等、教師の更なる質的向上を目指すための今後3年間の教師トレーニング事業の指針と内容を検討する。 


目的

教師の更なる質的向上



事業内容

1.教師トレーニング
教師トレーニング(対象:3校・ 9名、計2回、教科:算数、英語、理科)

2.巡回指導と評価
トレーナーによる3校の巡回指導と評価(各校3日ずつ、教科:英語か数学)

3.教師の研修旅行
教師の研修旅行(対象地域外の小学校の授業参観、教師の家庭訪問などを視察)