「幸せ分かち合いムーブメント」〜人材育成を通した村人主体の生活向上プログラム〜
対象地域
ネパール:カブレパランチョーク郡マンガルタール行政村、カルパチョーク行政村
背景
ネパールでは貧困や就職難などから多くの若者が出稼ぎや留学のため国外へ流出している。しかし、海外からの開発援助は、最も支援を必要とする人びとのエンパワメントにつながっていない現状がある。
援助に依存するのではなく、住民自身があるべき開発(幸せ)のあり方を考え、実現していくためには、少数民族、低カースト、若者、女性などの弱い立場にある人々が地域社会の意思決定に参加することが重要だ。教育の面では、都市部と農村部、私立学校と公立学校の間に大きな格差がある。村で質の良い教育を受けられ、職業訓練の機会が得られるようになれば、若者の流出を抑えられ、開発の担い手の育成が可能となる。
実施団体は、2012年度から対象地域のカルパチョーク村で女性の協同組合やユース組合の設立を支援しているが、運営方法や人材に課題を抱えているため、本事業ではこれらを強化しながら村の活性化に努める。
目的
教育支援、生活改善支援、ムーブメント推進という3分野での支援活動を通じて、対象地域全体をエンパワメントすること。
事業内容
1. 教育支援
(高校生16人対象の奨学支援、中学校・高校図書室の充実、教師トレーニング、
作文コンテスト、校外学習)
2. 生活改善支援
(少額融資による収入創出支援、協同組合の能力強化、植林・環境意識向上)
3. ムーブメント推進
(村の情報交換のための情報誌の発行、ワークショップ、調査・スタディツアー、
日本への広報啓発)