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子どものための身体表現ワークショップ開催事業

特定非営利活動法人 ラオスのこども

対象地域

 ラオス国:ヴィエンチャン郡

背景

 ラオスでは、近年、都市化・観光化が進み、子どもを取り巻く環境が大きく変わってきている。シンナーや覚せい剤など深刻な薬物汚染も見られ、インターネットなどのメディアでは刺激的な映像が無規制のまま流入するなど、非行の誘惑にことかかない。失業率が高く、中学や高校を卒業した若者層は社会の中に居場所を見つけられず、青少年の間に閉塞感が生まれている。子どもたちが自分で自分を守る知恵や判断力、知識や情報など、「生きる力」を育むことがますます必要とされているが、ラオスの学校教育では充分に取り組まれていない。
 実施団体では、1994年から、小中学生を対象とした課外活動の場であり、読書や造形などの表現活動に参加でき、安全に遊べる子どもの居場所である「子ども文化センター(Children's Cultural Center=CCC)」の設立、運営支援を行ってきた。本事業では、この「子ども文化センター」の活動の基本である「自己表現活動」を見直し、身体表現ワークショップを実施して子ども達自身の創造力を引き出す。
 ラオス国内では、先進国の例に倣いマニュアル化が広がっており、彼らの持つ表現力は評価される機会がなく、その力に気がついていない場合が多い。その感性は「貧しさ」や「遅れ」を表現しているにすぎないと見られることも少なくない。本事業では、海外で作られた知識や技術を教えるのではなく、ラオスの子ども達自らがもつ感性に焦点を当てることで、自信と誇りを持つことを狙いとする。

目的

 この事業を通して、ラオスの子ども達が、自らの持つ生命力とイマジネーション、エネルギーを自分で発見するよう導き、能動的な「自己表現」ができるようにする。また、子ども達だけなく大人もワークショップを経験することで、これまでのような受け身の姿勢ではなく、将来の方向を自らが立案出来るような基盤づくりを行う。

実施結果

@ 日本人専門家をラオスに派遣(45日間)
A 日本人専門家、ラオス人講師による「身体表現ワークショップ」を、子ども文化センター
     において実施。1ヶ所でのワークショップは5日間で、子どもたちを年齢別に2グループに
     分け、午前と午後の2回実施した。
      ・シーサタナーク子ども文化センター
         (6月、子ども36名、大人1名が参加)
      ・ボリカン子ども文化センター
         (7月、子ども40名、大人2名が参加)
      ・ヴィエンチャン子ども教育開発センター
         (7月、子ども48名、大人4名が参加)
B 発表会の実施
     子どもの親をはじめ、地域住民を招待し、活動の成果を披露した。各センターそれぞれで
     約60人が参加した。