ネパールにおける地雷回避教育実施
対象地域
ネパール
背景
ネパールでは1996年以来、マオイスト(毛沢東主義反政府武装勢力)が武装闘争を展開し、治安部隊との交戦、地雷を含む爆弾の使用によって多数の死傷者を出し、市民生活を混乱させてきたが、2006年11月21日に和平合意がようやく成立した。これまで戦闘により入れなかった地域には地雷が多数存在するため、一日でも早い地雷実態調査と、被害を未然に防ぐための地雷回避教育が必要である。
目的
- 地雷被害の防止のための地雷に関する知識の普及
- 地雷問題の実態調査と報告
事業内容
- マオイストが活動していた6域に入り、地雷や不発弾に関する情報(埋設や除去の状況、被害の状況など)を収集する。
- 集まった情報を基に地雷回避教育の実施地域を決め、その地域実施に向けた準備を住民と一緒に進める。
- 地域の学校やその他の機関と協力し、公立学校を中心に地雷回避教育を複数回行う。
- 地雷や不発弾に関する情報を政府にも伝え、地雷除去など必要な対策の促進を要請する。