フィリピン・マニラ首都圏並びに近郊の地域住民を対象とした非感染性疾患(NCDs)を主とする疾病予防のための食育による生活習慣改善事業(3年次)
対象地域
フィリピン:マニラ首都圏および近郊
背景
実施団体は、2022 年度より「フィリピン都市部の非感染性疾患(以下、NCDsと記す)問題に対して食による予防知識と調理技術を普及させ、健康悪化を理由とした収入減少による恵まれない環境の子どもたちの数を減らす」ことを目的とした 5 年計画の母体事業を構想し、今井基金からの助成を受けてフィリピンで大きな影響力を持つFumiya氏と連携したSNS食育事業を継続している。
2年目となる2023年度は、本事業の情報発信源であるFacebookページ「Healthy Daily Oishi Cooking(Healthy
D)」にて、60回以上の画像投稿と3回の動画投稿を行い、2023年12月までの累計インプレッション数は20万件を上回った。さらに、2023年度からオンライン・対面式の食育事業を開始し、直接女性たちのニーズに応える情報を提供したことで、研修事業の基盤を築くことができた。また、食育トレーナー育成に取り組み、食育トレーナーのリーダーが自主的に健康に関する情報収集を始め、各回のコンテンツと資料やパワーポイントなどを作成し、確実な成長が見られている。
3年目となる2024年度は、このリーダーを中心に、食育トレーナーたちによるオンラインと対面式食育を活性化させる。
事業目的
1. SNS食育:啓発啓蒙
2. 食育トレーナー養成:貧困層出身者の健康意識の変化と雇用の創出
3. オンライン・対面式食育:NCDsに対するより深い理解の促進と行動変容の定着化
4. 対面式食育イベント:子どもたちの健康意識の変化
事業内容
1. SNSを活用した食育(Healthy Dアカウントでの投稿)の継続
2.フィリピン人食育トレーナー養成
3.食育トレーナーによるオンライン食育・対面式食育の実施(各月1回、のべ350人参加を目標)
4.対面式食育イベントの開催(年2回、小学生のべ1,000人を対象)