フィリピンに「子ども食堂」を広げようプロジェクト
対象地域
フィリピン:リザール州モンタルバン市(旧ロドリゲス市)
背景
本事業の対象地域は、マニラ市から車で2時間程の山間地域で、都市部からの移住者が多く、日雇いやマーケット物販、海外出稼ぎの親族からの送金などで生計を立てており、収入は不安定である。
実施団体はJICA草の根支援事業を通じて、2015年から現地カウンターパートである障がいのある子どもの親の会「SAMABAKAMO(サマバカモ)」と連携し、障がい者支援活動を実施した。
2023年6月からは、コロナ禍とインフレ下で栄養不良の子どもが増えてきている状況を背景に、障がいのある子ども(青年)が地域貢献できる活動として、サマバカモと協働で、地域の貧しい家庭の子どもを対象とした「栄養改善プログラム」を毎週土曜日に開催している。障がい等でプログラムに参加できない子どもには宅配し、運営費は助成金・クラウドファンディング・自己資金で賄っている。食事を準備するサマバカモの母親や障がいのある子ども(青年)は使命感を持って活動に取り組み、地域活動として根付きつつある。参加する子どもたちには変化が表れ、障がいの有無にかかわらず友情をはぐくみ、交流を持ち、食事準備の手伝いや学習・創作活動に参加している。
申請団体は、地域の子どもたちの居場所となる本プログラムを来年度も継続し、幼少期・児童期の食事を支えるとともに、学習支援にも重点を置いて活動に取組む計画だ。さらに、同団体が所在する愛媛県松山市の小学生と現地の子どもとの交流にも取り組む。
事業目的
1. 日本の「子ども食堂」のように、地域の子どもたちにとって家庭・学校以外の第3の場所を地 域に作る。
2. 同じ境遇の子どもたちが集い仲良くなり、来年度は学習支援に関して充実させる。
3. サマバカモがコミュニティ開発に貢献できるようワークショップ等を適宜開催しながら育成。
事業内容
1. 食事の提供と学習活動
2.貧困家庭の状況把握
3.コミュニティ開発
4.行政等との協議