ネパール・ヌワコット郡・ビドール市第七区 診療所機能向上および青少年の集団検診促進プロジェクト
認定特定非営利活動法人Hope and Faith International
対象地域
ネパール:バグマティ州ヌワコット郡
背景
実施団体(HFI)は、2012年からネパールで活動を開始し、就学支援、震災支援、産業開発(養山羊)など、様々な方面から、この地域における抜本的な貧困解決のための働きを展開してきた。
2022年には、今井基金の助成金によって、この地域の診療所に医療診断に欠かせないエコーなどの医療機器を設置し、少なからず医療サービス環境の向上を実現させることができた。この活動により、医師が来たがらない僻地であるにもかかわらず、予測以上の成果が得られている。2023年12月には7名の医師が集まり、234名の村人に集団検診を実施した。また、一か月に一度、巡回担当医師も定まることになった。引き続き、診療所の機能が認められ、より活用されていくことが期待される。
しかし、集団検診によってさまざまな病気(尿路感染症、骨盤内炎症性疾患、関節炎、急性腎不全、子宮筋腫、骨盤内子宮脱等)を発見できるようになったにもかかわらず、実際の治療は、車で1〜4時間もかかる別の病院に通うことが必要とされている。村人たちが、この地域の診療所で治療を受けられるようにするためには、治療機器の拡充や医薬品の整備、車を乗り入れられるようにするための道路等のインフラ整備が必要だ。
本事業では、前回の診療所機能向上プロジェクトをさらに強化し、医療環境のさらなる整備に取り組む。
事業目的
1. 医療サービス環境の向上
2. 青少年の保険集団検診を実施し、青少年が健康に関する知識をもち、健康に対する意識を高める。
事業内容
1. 健康診断手帳の作成
2.集団検診、体力測定の実施(対象:地域の青少年約500名)
3.医療環境の整備
4. スタディツアー(医療関係学生を対象、集団検診の補助)