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インターネットカフェを活用した新たな教育の場の提供

特定非営利活動法人ソルト・パヤタス

対象地域

フィリピン:リサール州カシグラハン村

背景

実施団体は2021年度から当基金の助成を受けて、収束の兆しが見えないコロナ禍でも子どもたちが安心して教育を受けられるよう、フィリピンでインターネットカフェと協働してE-learning事業を行ってきた(継続3年目)。

過去2年間の活動では、コロナ禍で十分な教育環境にアクセスできない子どもたちに補助的な学習機会を提供し、学習時間の確保に貢献できたため、本事業の目的としていた「子どもの学習習慣の取り戻し」は成果を上げられたと評価している。一方で地域の子どもたちの算数能力が非常に低いということも本事業を通して判明した。本事業に参加をした子どもたち(小学校高学年〜中学生)は、学校で四則演算を学んでいるはずだが、実態としては基本的な計算もできていないとことがE-learningの分析結果から明らかになった。多くの子どもたちは基礎的な計算ができない状態で学校の授業を受け続けており、また学校授業だけでは改善が見込めない。

子どもたちが算数能力を獲得するためには、通常の学校教育に加えて補助的な学習機会が必要である。そして本事業は学習習慣の取り戻しのみならず、参加者の算数能力の向上にも貢献していることは過去2年間の実施により明らかになっている(Baseline、Endline試験を受験した38名のうち95%(前年度比+8%)の参加者の成績が向上)。しかし効果が出始めたタイミングで本事業を停止してしまうことにより、再度子どもたちの算数能力が低下してしまう可能性は非常に高い。過去2年間の取り組みを無駄にすることなく、更なるインパクトを起こすために23年度の継続事業では、学習習慣の取り戻しに加えて算数能力の獲得と論理的・合理的思考の獲得を目的とする。

過去2年間と外的要因で大きく変化をしているのは、学校の対面授業の再開である。22年度事業実施途中に対面授業が再開したことにより学校授業内外の学習負担が増加し、一部参加者の本事業への参加が難しくなってしまったという課題も残っている。日数を限定的にする、コンテンツを拡充してより子どもたちの学校授業とリンクする学習機会を提供するといった新たな取り組みを導入する。

事業目的

  • フィリピンの子どもたちが算数能力を身につける。
  • 論理的・合理的に物事を考えられる能力を身につける。

事業内容

1. 新規参加者の募集
2. 学習コンテンツの提供
3. 利用状況のモニタリング、成績の評価、学習データの分析
4. 学習コンテンツ・指導要領開発