• 基金設定者について
  • 当基金の概要
  • 助成事業一覧
  • これまでの助成実績
  • 受益団体からの声
  • 公益信託制度とは
  • 応募するには
  • お問い合わせ
  • サイトポリシー

フィリピン・マニラ首都圏在住の15歳〜29歳の女性を対象としたSNSによる非感染性疾患予防のための食育知識の普及、啓発事業

特定非営利活動法人ユニカセ・ジャパン

対象地域

フィリピン:マニラ首都圏

背景

フィリピンでは、虚血性心疾患・糖尿病等の非感染性疾患(Non-Communicable Diseases:NCDs)が死亡者数の7割を占めている。特に都市部では偏った食生活で健康的な食事への意識が薄く、貧困層や若年層にもNCDsは広がっているが、病気をきっかけに貧困に陥る家庭が多い。こうした状況から、国の保健医療における支援重点分野にも生活習慣病リスクの軽減が明記され、健康的な生活習慣の獲得は急務だ。

実施団体と関係の深い「ユニカセ・レストラン」は、2010年からフィリピン・マニラで貧困層の青少年を雇用し健康的な食事の提供を行い、食事によるNCDsの予防、改善の取り組みに邁進してきた(2021年2月閉店)。かつて支援した青少年たちの中には、実際に両親のNCDsにより厳しい貧困状態に陥った者もいたことから、実施団体も2017-20年の3年間、栄養士の指導の下、現地の貧困層・中間層の家庭の母親や小学校教師などを対象に、NDCs予防のための食育研修事業を実施した。貧困層でも購入可能な材料を選び、栄養のある野菜を積極的に取り入れたレシピ作りを試み、延べ約2,000人に調理指導を行ったが、更に以下の4つの課題が見えてきた:@低・中間層向けの食育知見と100近いレシピがあるが、指導者数が限られ社会全体への働きかけができていない/A実際に健康的な料理が取り入れられているか検証を行えていない/B若い世代は健康への関心が薄く、情報が不十分/C社会全体での関心が薄く、学び続けるモチベーションが維持できない。

これら課題を解決するため、実施団体は2022年度より「フィリピン都市部のNCDs問題に対して食による予防知識と調理技術を普及させ、健康悪化を理由とした収入減少による恵まれない環境の子どもたちの数を減らす」ことを目的とした5年計画の母体事業を構想。その初期計画としてSNSを活用し、フィリピンのSNS上で大きな影響力を持つ日本人インフルエンサーの協力のもと、本事業を立案した。

事業内容

@食育専用のFacebookアカウントの作成・発信
第1期(2022年5〜8月)として、計7回(5月:2回(動脈硬化、糖尿病)、6月:2回(心臓病、脳卒中)、7月:2回(がん、高血圧)、8月:1回(疲労回復))の動画と、紹介レシピや健康に役立つ情報についてのコンテンツを投稿。9月以降も、第2期の投稿を行っている。
AインフルエンサーFumiya氏に対する事前の調理研修