インターネットカフェを活用した新たな教育の場の提供
対象地域
フィリピン:リサール州カシグラハン村
背景
2021年度に引き続き、収束の兆しが見えないコロナ禍でも子どもたちが安心して教育を受けられるよう、インターネットカフェと協働してE-learning事業を行っている。
1年目の2021年度は、2021年10月からインターネットカフェ4拠点でE-Lerning事業を開始し、2022年末時点で約70人の子どもが継続的に受講し、学校の遠隔授業への参加や課題の提出を行った(出席率は70%弱)。目的に掲げていた「子どもたちの公教育へのアクセス」「補助的な教育機会の提供」は達成できたものの、当初22年度から予定していた「地域住民からの利用料の徴収による自立運営」についてはコロナ禍で悪化している経済状況を考慮すると実現困難と判断された。
しかし、フィリピンの子どもたちを取り巻く教育環境も依然として厳しく、コロナの感染状況によって対面授業の再開方針は定まらないため、2年目となる2022年度は、E-Larning事業を継続し、子どもたちが安心・安定して公教育を受けられる環境の提供に取り組む。本事業は2022年4月から10月末まで実施し、すでに終了している。なお、2022年9月末からフィリピンでは学校での対面授業が全面的に再開された。
事業内容
@学習コンテンツ・指導要領開発開始
昨年度から継続して、Elearningコンテンツを提供した。
A新規学習コンテンツのパイロット提供
4月から10月にかけて、月平均約70人がE-Learningを受講。
B使用状況と成績の評価
最終評価を38人に対し実施し、うち95%の受講者の成績の向上が確認された(期初と比較)。