• 基金設定者について
  • 当基金の概要
  • 助成事業一覧
  • これまでの助成実績
  • 受益団体からの声
  • 公益信託制度とは
  • 応募するには
  • お問い合わせ
  • サイトポリシー

ベトナム赤十字を通しての障害児に対する障害児用中古車椅子供与による福祉の向上と自立支援事業

特定非営利活動法人 海外に子ども用椅子を送る会

対象地域

ベトナム:ビエンチャン特別市

背景

ベトナムでは、出産時や幼児期に発症する脳性まひのほかに、骨髄障害やその他の傷病、事故等が原因で肢体不自由になる子どもの80%が治療施設の不十分な農村部に住んでいる。
さらに、ベトナム戦争時の枯葉剤の影響で、17歳以下の約25万人の子どもが障がいをもち不自由な生活を送っている。
しかし、ベトナムでは障がい児用車椅子は高価であり、政府の補助もないため、肢体不自由の子どものほとんどが車椅子を容易に入手できない。そのため、通学や通院も出来ず、自宅で置き去りにされて不自由な生活環境に苦しんでいる。一方、障がい児の家族にとっては、家の中での介護や移動、さらに通学・通院時の補助(子どもを背負って運ぶ等)の負担が大きい。

実施団体は、2017年9月に、ベトナム4省において障がい児の福祉の向上と自立支援事業を実施し、170台の子ども用車椅子を贈呈した(2006年に贈呈を開始してから12年間の通算で1,185台提供)。また、実施団体は、車椅子供与後の保守管理、修理部品の無償提供、車椅子のフィッティングのノウハウの提供などに対応している。

これまでの活動を通じて、車椅子を受け取った障がい児の身体的・精神的健康が向上し、対象の障がい児の多くが通学や通院できるようになり(重度障がい児を除く)、家庭の負担も軽減して、地域の行事や職業訓練などへの参加が容易になっていることが報告されている。
しかし、子ども用車椅子のニーズは依然として高いため、本事業では、90名の障がい児に車椅子を貸与する。

目的

1.障がい児の自立
2.家族や周囲の人々の負担軽減
3.障がい児と地域の人々との交流の実現
4.日本国内で有料処分される車椅子の有効活用


事業内容

1. 日本国内での事業
@車椅子の収集調達(2019年4〜8月)
A車椅子の整備、梱包(2019年7〜9月)
B車椅子の輸送(2019年11月)

2. ベトナムでの引き渡し式・保守管理指導・貸与(計90台、2020年1月)