BDP小学校教師のための教師研修
対象地域
バングラデシュ:ダッカ市、ガジプール県、ジャマルプール県、ネトロコナ県、ボリシャール県
背景
バングラデシュはここ数年の経済成長により、国民所得額が増加し、就学率や識字率が上昇している。しかしながら、発展の恩恵を受けているのは都会の裕福層のみで、貧富の差が拡大し、スラム地区の家庭や農村部の貧困家庭の多くではいまだに子どもを学校に行かせる余裕がない。
実施団体は、1990年からバングラデシュのNGO「Basic Development Partners(BDP)」と共に、貧困層や貧しい村の子どもたちに教育の機会を提供する活動を続けてきた。政府の学校に比べ、BDP小学校の教育の質は高いと行政からも評価されている。教師研修が頻繁に行われているため、子どもたちも楽しく生き生きと学んでいる。 しかし、昨今の物価高に伴い、学校を存続させるための経費が高騰している。今後も教育の質的向上のために教師研修を続けていくために、本事業を実施する。
目的
教師研修を持続的に実施し、女性教師にとってはエンパワメント促進、子どもたちにとっては充実した授業を実現する。
なお、BDPでは女性のエンパワメントに力を入れており、教師の99%が女性である。
事業内容
1.ダッカ本部スタッフによる教師研修の実施(4日間)
@ 指導者による授業実習
A @の参加者の実践
B Aについての振り返り
2. ダッカ市内スラム地区の小学校での研修(1日間、テーマ:教材の工夫、児童の出席率向上等)
@ 教室で実践したアイデアなどの共有・意見交換
A 欠席児童についての情報交換、家庭訪問で得た情報の共有
3. 全地域の責任者・指導者による教師研修(年4回、6地域、テーマ:教材の使い方、特に算数・理科の教授法)
@ 研修生の実習、相互評価
A 研修会終了時、参加者の自己評価