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ウォールアートフェスティバル2013(継続2年目)

特定非営利活動法人 ウォールアートプロジェクト

対象地域

インド:マハラーシュトラ州ターネー地区ダハヌ・ガンジャード村

背景

 実施団体では、インドの抱える貧困や教育の課題を広く世界に発信すべく、2010年よりインド北東部のビハール州ガヤ地区ブッダガヤにあるスジャータ村の私立「ニランジャナスクール」(小・中・高、生徒数計400人)で「ウォールアートフェスティバル(WAF)」と題した芸術祭を実施してきた。WAFは、学校の白い壁に、芸術家と子どもによる壁画を制作し、それを一般公開するという、学校の子どもと地域の人びとを巻き込んだ芸術活動である。活動の様子が日本やインドの新聞・雑誌に掲載されて注目されたことで、参加する日本の大学生や社会人ボランティアが増え、協力の輪が広がってきている。「ニランジャナスクール」ではこれまでにWAFを3回実施し、伝えるべきことは伝えられたと判断し、開催地を変えて実施することになった。
 4回目となる「WAF2013(2013年2月実施)」は、より教育の面で深刻な課題を抱えるガンジャード村(インド西部マハラーシュトラ州)にて、現地の公立学校「ジーワン・シクサン・スクール」で実施する。同村には、先住民族が多く住んでいるが、国際化と産業化の波にさらされ、民族の伝統的な暮らしは危機に瀕している。また、識字率が25%ほどと低く、教育的にも取り残されている。同村には、先住民族のひとつ、ワルリ民族の伝統壁画「ワルリ画」が存在し、WAF2013ではその画家ラジェーシュ・バンガード氏(WAF2012の参加アーティスト)を迎える。彼の作品を通して、先住民族の存在を伝え、彼らの人権や暮らしが快適に守られ、教育が整備されていく一契機とする。

目的

@貧困地域の子どもや村人たちに、アートの力を伝える。
A芸術祭を開催することで、訪問者やマス・メディアを通じてガンジャード村周辺に住む
   先住民族が置かれている状況を外へと伝える。
B芸術祭を通して地域が注目され、交流によって活性化していくことで、教育やインフラ
   の整備に繋げる。

実施した活動

@地元住民による実行委員会の組織・準備
   ウォールアートフェスティバル(WAF)の実施にむけて、現地住民による実行委員会を組織した。また、対象地域の子どもや村人に多く参加してもらえるよう、学校や村役場、駅などで広報活動を行った。

A教室の壁に芸術家が壁画を制作する。
   日印の芸術家5人(うちインド人2人)による壁画制作などの芸術活動と、子どもを対象としたワークショップを開催した。3日間の開催期間中、約5,100人が入場した。また、日本から36人のボランティアが活動に参加した。
   フェスティバルについての広報活動の結果、現地テレビで計4回、新聞で計10回、雑誌で計4回、ウェブメディアで1回、放映・掲載された。

B芸術家による子どもを対象としたワークショップを開催する。
   「ウォールアートフェスティバル2013」の報告会は、ドキュメンタリー映像と冊子の作成後、2013年5月から行っている。(計20回、参加者1,000人を目標にしている。)