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北インド僻地農村の女性・青年自助グループ活動のための農村人材育成事業(Part II)

特定非営利活動法人 アーシャ=アジアの農民と歩む会

対象地域

 インド:ウッタルプラデシュ州

背景

 ウッタルプラデシュ州アラハバード県は、同州南東部に位置し、全インド、同州でも物理的質的生活水準が最も低い地域であり、所得水準、教育水準、医療水準、栄養水準値が最悪な数値を示している。実施団体は、農村・農業開発活動の継続を支援・強化するために、2004年より草の根で働く人材育成に力を入れてきた。2008年度は、今井記念海外協力基金の助成により、アラハバード農村住民の女性小規模自助グループ(SHG)、青年団活動の人材育成、組織活動・運営等の活動の強化を実施し、同県下、4ヶ村に7つのSHGが組織され、また2ヵ村に2つの青年団が組織され、3つのSHGで識字教室が開始された。
 しかし、SHG、青年団の人材育成はまだ十分とは言えない。それは、伝統的価値観が根強い保守的なインド社会では、早急な変化は難しいばかりか、時には村人との対立を深める可能性があり危険であるためである。また、農村の識字率がまだ30%前後と未だに低く、識字教室教師の育成と養成が必要とされている。よって、持続可能な村の発展のために、また村人の自立を促すためには、農村住民の理解を得ながら時間をかけて、人材育成をする必要があり、2009年度も継続して人材育成を行う。

目的

  • 農村女性・青年の人材育成
  • 自助グループによる小規模事業の運営に関する技術的教育的指導  
  • 助言活動支援

事業内容

  • 女性小規模自助グループ(SHG)、青年クラブを、担当スタッフが月に2〜3回、巡回し、組織運営、図書館運営に関する指導、助言を行った。
  • 継続的な識字教室(4ヶ村)と農村女性識字クラス教師8名の養成。
  • 女性小規模自助グループ(SHG)および青年クラブ対象の組織運営、モチベーショントレーニング、収入向上などに関する研修を実施した。(2009年7月ニームオイル抽出訓練、8月モニベーショントレーニング、9月から11月は日本米の栽培セミナーを実施した。9月からはニームハーブを利用した入浴剤の生産を開始した。)
  • 各クラブ、SHG間の情報交換、クラブ勧誘を行った。カンジャサ村の収穫感謝祭でSHGグループが定期的な貯蓄の意義や方法を寸劇で上演した。
  • 農村リーダーを養成。
  • 日本より専門家を派遣した。