病院運営と地域診療活動
対象地域
ネパール:ムスタン郡 アッパームスタン地区
背景
1999年、当会がアッパームスタン地区ガミ村に開設した診療所は、現在、医師1名、看護師2名、看護助手2名(いずれもネパール人スタッフ)によって運営されており、隣接する当会運営の農場から得られる農産物(野菜、果物、乳、卵)を病院食として支給している。しかし、遠隔村の住民が4,000mの峠を超えて1〜2日かけて通院することは困難であることや、資金がないためやむなく人員を削減し、薬剤の支給も不十分となっている点など、解決すべき課題が多い。
目的
- アッパームスタン地区の医療水準を向上する
- 同地区住民の罹病率、栄養状態を改善する
- 保健衛生教育の振興とケア
事業内容
アッパームスタン病院の医療スタッフは以下の事業を実施する。当会の事業担当者は、現地状況の視察と事業評価を行う。
- 診療所専任スタッフの増員(薬局担当1名、看護助手1名、病院給食担当1名)
- 巡回診療対象地域の拡大(ガミ村周辺3部族からアッパームスタン全域32村へ拡大する)
- 提供する薬剤の種類の増加(内科系が中心だった薬剤を外科、皮膚科、耳鼻科、参加、小児科、眼科、歯科系の薬剤を増加する)