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ネパール・ヌワコット郡・ビドール市第七区の地域住民に必要とされる医療機器を整備するためのプロジェクト

特定非営利活動法人Hope and Faith International

対象地域

ネパール:バグマティ・プラデーシュ州ヌワコット郡ビドール市第七区

背景

実施団体(HFI)は、2012年よりネパールで活動を開始し、2013年より事業対象地の貧困児童の支援に取り組んできた。2015年のネパール大震災後は、被災した井戸の改修工事(2回)を通じて水環境を改善したことで、児童が徒歩1時間の水汲み作業から解放され、学習時間を確保できた。ところが支援を継続する中で、貧困児童の支援のためには、医療環境や上下水道整備が必要であることも明らかになった。特にアウトカーストの多い当該地域では、地域行政の予算確保が不十分で、診療所はあっても医療機器は不十分で管理も不衛生であり、十分な水量や除菌水、コロナ禍で必要とされる酸素吸入器もない。診療所は公立で、車で30分くらいの距離に2か所あり、それぞれ助産師と准看等スタッフで、日曜以外の毎日午前に開所している。山岳地域であり、公共バスも1日1回しか運行しないため、医療ケアのできる病院に患者を搬送することは容易でない。当該診療所の利用者数は1日約35人(うち半数は女性)で、骨盤臓器脱(子宮脱)のケアが中心だ。これは、貧しさから男性が海外に出稼ぎに行き、女性が農作業で生計を維持することから、産前産後も十分なケアなく重労働を強いられ、結果慢性の骨盤臓器脱となるためだ。しかし、診療所にはケアに必要な器具も不十分である。村に残された女性や老人の健康の維持は、子どもの学習環境を確保するためにも重要で、父親が出稼ぎのまま失踪したのちに母親が病死し、残された子どもが首都に連れていかれ行方不明になるケースも少なくない。

現地カウンターパートHFSNとHFIは、医療機器拡充と診療所の機能化のための可能性を探ってきた。本事業では、本診療所に超音波エコー、酸素ボンベ、その他の機器を導入する。

事業内容

診療所の診療の充実のための必要な機器の購入・提供