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ベトナムの就学困難な子どもたちへの奨学金支給のためのスタッフ人材育成と基盤強化

特定非営利活動法人 ベトナム子ども基金

対象地域

 ベトナム社会主義共和国:全域

背景

 めざましい経済発展や観光などで豊かになったといわれるベトナム社会だが、都市部での急激な環境変化、経済的成長はみられるものの、貧富差の拡大、農山村との格差拡大など、教育環境を巡る問題はいまだ山積しており、困難な状況は続いている。こうしたなか、教育の機会を奪われている子どもたちが数多くいる。
 実施団体は、1995年より、日本で集めた募金を奨学金として子どもたちに提供する活動や、学校建設などの教育環境整備の活動を行っている。ベトナムのより良い未来を担う子どもたちへの教育支援や教育環境整備のために、少しでも多くの募金を支援に回したいという思いから、団体の事務管理費は最低限の出費に抑え、団体代表をはじめ、原則無償ボランティアにより運営を行ってきた。しかし、活動の発展に向け、現地での新たな支援対象のニーズ調査、それに基づく支援プログラムの企画(事業開発)、実行、評価・報告、奨学生のフォローアップ、現地パートナー団体との通信連絡等の充実が必要となってきた。そこで本事業では、ベトナムのより良い発展に貢献しうる教育支援内容の充実化に向け、実施団体と現地パートナー団体双方の人材育成と体制基盤強化を行う。

目的

@ 実施団体スタッフの定期的なベトナム現地調査により、支援状況の確認と報告、
     見直しをはかり、奨学金支給対象者の拡大をめざす。

A 現地パートナー団体から実施団体と奨学金提供者への情報提供、要望把握を、
     迅速かつ的確に行うための組織基盤が強化され、人材を育成する。

B 上記を実施するため、実施団体・現地組織双方の情報通信環境の整備と、
     統合システム化をはかる。


実施した活動

@ 人材育成プログラムの作成

A 現地調査の実施(2011年4月〜5月、7月、12月)

B 現地パートナー団体とのコミュニケーション方法の改善とシステム化
     (ベトナム全域と日本事務所の計10カ所にスキャナーを設置、スカイプ導入、
     翻訳会による翻訳基準の検討開始)

C 情報収集と広報手段の充実
     (広報パンフレットの作成、ホームページの充実、機関誌内容の見直し、現地
     団体代表による報告集会の開催)

D 上記各項目の実施と評価見直し、継続的改善、年間の結果報告と評価


成果

スキャナーの設置により、ベトナム全域からホーチミン青葉奨学会事務所に集まった里子の手紙の全て(2011年度分は445通)がスキャナーで日本に送られるようになった。これにより、スキャン画像で翻訳を始められるようになり、おおよそ1〜2週間作業を早められるようになった。
また、ホーチミン青葉奨学会に設置されたパソコンとウェブカメラを使ってスカイプ通信を行うことで、緊急の連絡や打合せがテレビ電話形式で行えるようになり、コミュニケーションが円滑になった。
さらに、広報パンフレットの作成・配布やホームページの改善により、広報範囲が増え、支援者の拡充が期待できる。